マンボウをおさえるための撮影セッティングを探る

izupeninsula osezaki sunfish

例年の大瀬崎ならマンボウも出ているシーズンです。ちょっと今年は不調気味な感じですが、5月一杯は可能性はあると思います。マンボウ当たり年の時には、湾内で体験ダイビングしている人がマンボウを見たということもありました。そんなのがまた、来たらいいですね。ちなみに、私はまだ今シーズン、ノーマンボウです。

さて、マンボウを撮りたいと思っている方は多いですが、どういう風に撮るかまで考えている人は少ないと思います。マンボウと出会える可能性も今年は低いですが、意外と満足した写真を撮るのも難しいです。私なりの反省や、みんながやりがちな事も踏まえ、千載一遇のチャンスをモノにする方法を探ります。

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この時は、マンボウがずっと一緒に居てくれました。やはり人が入ると、臨場感や奥行きが出ますね。

1 カメラのプレ設定で、マンボウ撮影モードをカメラに記憶させておく

中、上位機種なら、カメラに1~3個くらいモードダイヤルに絞りやシャッタースピードなどの撮影データをプレ設定できる箇所があると思います。、CANONの場合「C」という表示が自分でカスタマイズしたデータを記憶させておくことができます。(例 Aならオートとか、Tvならシャッタスピード優先などのモードダイヤルの事です)

ここにあらかじめマンボウ撮影設定をして記憶させておくのです。いきなりマンボウが出ても、モードダイヤルを動かせば、即行で撮影開始できます。マンボウを撮影できる時間は、経験的に10分もありません。速攻で逃げる場合は、5秒もありません。自分が撮りたい構図にすることも考えると、シャッターチャンスはあまり多くはありません。マンボウに出会ってから、カメラの設定をいじっているようでは、ほぼ勝機なしです。良くて証拠写真。

私のセッティング(レンズはEF8-15mm F4L FISHEYE)では、

ISO400 F14 S1/30という感じです。(青抜き設定)

マンボウは大瀬だと水深30m前後に出ます。その辺りではさすがに少し暗いので、ISOは400以上、高感度耐性があるカメラならISO1600くらいにしたほうがベターです。絞りはワイドレンズの場合、ポートとの相性によりますが、四隅が流れますので、絞りはF8以上は確保したいです。私的には理想はF16くらいまで絞りたいです。シャッタースピードは、青抜き前提なので、1/30くらいが適当なのかなと。これい以上遅くすると、いくらストロボでマンボウの動きをとめることができても、背景のブレが気になり始めます。特にマンボウを撮影する時は、体外泳いでいるか、ホバリングしてます、ストロボが当たらない距離にあるものはブレる可能性があります。できれば、もっと早めたいところですが、今までの経験的にこれくらいでもフィッシュアイの場合ブレはあまり気になりません。勿論、その日の透明度、日差しの入り具合によって、ISO、絞り、シャッタースピードを調整します。一度、水深30mあたりで、自分のカメラで適当な設定を練習して、適度なデータを探っておきましょう。マンボウを外した時など、何かをマンボウに見立てて、練習しておくのがベターです。

大瀬崎では、一度に最高13枚のマンボウが観察されたこともあります。

2 どういう風に撮るのか、構図はあらかじめ考えておく

これ凄く大切です。マンボウだけを画面一杯に撮りたくなりますが、マンボウだけだと、大きさは解りません。マンボウの奥にダイバーや背景も入れれば、遠近法によってマンボウの大きさが強調されます。また写真に奥行きも出て、立体感のある写真になります。透明度が良く、太陽も出ていれば、背景に太陽光も入れ、アクセントも付けられます。イメージが湧かない方は、上手な方のワイド写真などを見て、真似をするのが近道かもしれません。

大瀬崎 マンボウ 撮影
ありがちな写真。マンボウだけ撮っても、写真的にイマイチ 証拠写真になります。

3 ストロボは弱める。

マンボウは以外と反射します、特にお腹のほう。「マンボウ撮れたー」と喜ぶゲストの写真を見ると、思いっきり白飛びしている方、けっこう多いです。(上の写真も少し白トビしてます)ストロボを弱めるか、向きをそらすかして、白トビに気をつけましょう。マンボウはフォルムが独特なので、ストロボをしっかり当てなくても、マンボウってわかります。調光をカメラとストロボに任せている方は以下の2つに注意したほうが良いです。

1 S-TTLなど自動調光の方は、ワイド撮影の時に、ストロボがどのような挙動をするのか、よく知っておく必要があります。

2 またカメラの測光方式もどれがいいのか事前に確認しましょう。

4 GOPROをカメラにつける。

「あー、大物が出るときに限って、マクロなんだよなー」これいう方、非常に多いですよね。大瀬だとマクロレンズをつけている方が多いので、非常に気持ちが解るのですが、GOPROつけておけば、いつでもワイド撮影できます。しかし、水中に入ると画角が狭くなるので、INONのワイドレンズをつけるのも忘れずに。陸上とほぼ同じ画角でワイド撮影楽しめます。

GOPROでは写真も撮れますが、やはり動画のほうがいいですよね。GOPROの無料アプリを使えば、簡単にスマホに動画もワイヤレスでとばせて、SNSにも即行アップできます。口をパクパクしたり、クリーニングされて気持ち良さそうなマンボウの動きは、はやり動画のほうが表現できます。

他にも、コンパクトのカメラを持つのも良いかもしれませんが、GOPROは小さいので、常に所持していてもストレスがありません。私はハウジングの上部にくっつけています。また画角も広いので、まわりの環境を入れ、マンボウの大きさも強調できます。GOPROは価格的に安くなってきていますし、陸でも使えますので、私的にはコスパの高い商品です。

まとめ チャンスをものにするためには、準備がすべてです。是非、大瀬崎で天然のマンボウに出会ってください。出会った瞬間「うわっ!キッターーー!!」って今まで感じたことのない興奮を味わえます。

マンボウ 大瀬崎 自撮り
クリーニングされているマンボウは、あまり動かずリラックスしているので、こんな写真も撮れます。俺、満面の笑みだな。